彼岸花日記

もろもろの覚書です。

漫画が好き〜『あさみの花』

学生時代に大好きなだった作家さんの漫画に三十年経って再び読めるとは長生きして良かったと思った。


樹村みのりの漫画というより小説に近いものを感じ、夢中で読んだ。


今回読んだ『あさみの花』は1920年の冤罪事件かベースになっている。共産主義や移民という色眼鏡で裁判が進んでいくのを若い女性の視点から描いている。


ベテラン女性記者の
現行の法律制度が完璧というわけではないけれど、いつか時が進んで不備な点が修正されるまで、この法律制度の下に裁判は行われ実行されていかなければならない。ーーーというのが現状なのでしょうね。


というセリフが今読んでも古くない。


表題の他に『かけ足東ヨーロッパ』と『マルタとリーザ』
『かけ足東ヨーロッパ』は作者の東ヨーロッパ旅行記だ。まだドイツが東西に分断されていた40年ほど前の、強制収容所などが描かれている。


『マルタとリーザ』は強制収容所の二人の女性の話。ベースはポーランドの作家のパサジェカ。


こうした良質な古い漫画が電子書籍化されるのは嬉しい。キンドル読み放題に入っているので、若い人にも読んでもらいたいと婆は思う。


あざみの花
あざみの花
ビーグリー
2017-05-26
Kindle本
パサジェルカ〈女船客〉―他 (東欧の文学)
パサジェルカ〈女船客〉―他 (東欧の文学)
恒文社

週末の楽しみは新聞の俳壇歌壇

新聞の定期購読を止められないのは、新聞紙でゴミ袋を作るといのが一番の理由だけど、今は毎週土曜版の桜庭一樹の小説火の鳥と日曜の俳壇歌壇を読むのが楽しみ。


俳句や和歌を自分では詠めないけど読むのは好き。


俳句 稲畑灯子選
〜〜長男はいつも長男柏餅〜〜
(長野市 縣典子作)


わたしの長男出産時に跡取りなどと大騒ぎしていた。初節句に五月人形を用意して両親が義実家に届けに行ったら
「この辺は人形ではなくて鯉のぼりを、飾るんだ」と言われたらしい。
長男の時は盛大に鯉のぼりをあげたけど4年後に次男が生まれたときは何もなかったな。
大きくなっても長男は長男跡取りと言う爺婆。


この句はどの立場の人がよんだのかな?


和歌ではお寺関係を読んだのがツボにハマった。


高野公彦選
〜ファックスで戒名遅れと電話あり遠き檀家に急に死者出て
(三原市 岡田独甫 作)


馬場あき子選
〜ベンツから颯爽と下り経唱ふ修業終へ来し若坊さんは
(浜松市 松井恵 作)


ベンツの坊主さんならメールで戒名依頼したり、ネットでご供養できるようになるかしら。この年になるとお墓どうしよう、お寺さんとの付き合いどうしようと悩むわ。


月刊住職 2019 5―寺院住職実務情報誌
月刊住職 2019 5―寺院住職実務情報誌
興山舎


新聞下部の広告欄に『月間住職』が載っていた。
過疎地寺院の窮状対策、今こそお寺に必要な事前相談とは何か、乗合タクシーで高齢者の参詣を支援するなどの見出しに現在のお寺の大変さを思う。



近所のばら園に行ってきた。

漫画が好き~『生ポのポエムさん』

アマゾンの電子書籍読み放題サービスを利用している。
一か月980円でキンドルが読み放題のキンドルアンリミテッドは人気作家や新刊はないけど、普段ならポチッとしないような本でも読み放題ならといろいろ読んでしまう。
暇つぶしの、活字中毒なわたしはお気に入り。


今回読んだのは、『生ポのポエムさん』
売れない中年漫画家が糖尿病を患い悪化。仕事は打ち切れるし網膜やられるしで生活保護を受給するさまを描いた実録漫画。ホラーを書いていた作家さんなのかな?絵柄は可愛くはない。生活保護受給が決まったところで漫画は終わっていて、続きを読みたいと思っても作者は作品を書き上げた2か月後に亡くなってしまった。50代だった。

生ポのポエムさん (エンペラーズコミックス)
生ポのポエムさん (エンペラーズコミックス)
大洋図書
2018-06-01
Kindle本



わたしの血糖値はどうだったかしら?糖尿病放っておいたら怖い病。健康診断の申し込みをしようと先日届いた健康診断申込書を探してきた。








今日の枇杷


びわ