彼岸花日記

もろもろの覚書です。

枇杷

子どもたちが通った幼稚園の園庭にびわの木があった。実ると園長先生がもいでくれた。お弁当の時に食べたのか、弁当箱にびわの大きな種がはいっていた。
「お友だちは庭に種を植えるって、だからうちも植えてよ」
当時は庭のない団地住まい。プランターに植えても育たなかった。


10年後、ママ友が枇杷を届けに来た。
「この枇杷は、幼稚園の枇杷の種を蒔いたのが育ってなったのよ」
スーパーの売り物とは違う素朴な味のする枇杷だった。もう子どもたちは枇杷の種を植えてとは言わない。


お隣の庭の枇杷の木が大きくなり枝が我が家の垣根を越えている。
「枇杷なってきたからどうぞ採って食べて下さい」
と子育て真っ最中のママが言うので、さっそく三個採って一人で食べた。



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